高級材カリン材を枕木につかった駒板(取手付き)
駒板は麺帯(めんおび:生地を折りたたんだ状態)を切るときの定規になるもので、包丁の当たる枕と平らな板を組み合わせたものです。駒板及び木口止め(反り止め) と本体との接合部分は、職人技の緻密な細工「ホゾ組み」で仕上げています。
裏面は#1000で丹念に研磨しており、生地の上を滑るように動かすことができます。後部の木口止めは蕎麦生地を傷めない様にカーブを付けていますので、生地にひっかかりにくい仕様となっております。お客様からは「スムーズに動くので切りやすい。今まで使っていたものと全然違う」とお喜びの声を頂いております。
サイズは3種類、枕木が2タイプご用意しております。
サイズは、L(300mm)、M(270mm)、S(220mm)の3種類あり、枕木については、直角枕と斜め枕の2種類がございます(上記写真 左:直角枕 右:斜め枕)。また別で取手付きの駒板もご用意しておりますので、お客様の使い方にあった駒板をお選びください。
天然のヒバ無垢材と高級材のカリン無垢材を贅沢に使っています。
ヒバ材は、水湿に強く、くるいの少なく、重量的にも軽い材です。湿気、腐蝕などに対する耐久性が強く、桶などの風呂用の道具の材料としても利用されています。ヒノキチオール成分を含むことから菌に対して非常に強く、まな板材としては最高級の材と言われています。年輪幅が狭くて木目がまっすぐに目の通った無垢材のみを使用しています。
カリン材(花梨)は、とても木肌の美しい表面を持ち、綺麗な光沢が見られる材です。体積当たりの密度が高いので、非常に硬く丈夫な材でくるいも少なく割れることも稀です。家具の天板、カウンター材など、主に内装・家具などに利用される高級材です。
道具に使う木材すべて、ゆっくりと天然乾燥します。
おいしい蕎麦を打つために、そば打ち道具には木製品ですがその中でも特に精度の高さが求められます。要は「いかに直線なのか」。そのために工房おがわは、材の乾燥からこだわっています。木材の反りを少なくするために、道具に使う材はすべて1本1本角材して、半年間以上の天然乾燥をします。加工後も2〜3ヶ月間乾燥させ、さらに仕上げ前でも行い3段階に分け乾燥させ、十分乾燥させた状態でご注文後に仕上げを行います。時間がかかるのですが、こうすることで、加工時/加工後にも道具はより反りにくくなります。
家具産地「広島府中」、親子で奏でる「こだわり」のものづくり。
「工房おがわ」の工房は、周囲を山で囲まれた、高級家具産地として有名な広島県府中市にあります。木製家具製造で300年以上の歴史がある街で、家具職人で父親が立ち上げた工房では、息子も含めたさまざまな世代の職人たちが、木材と機械と毎日向き合いながら、和気あいあいと(たまに喧嘩)そば打ち道具を作っています。